ヤマナラシ(ヤナギ科 ヤマナラシ属)別名:ハコヤナギ
山鳴らし Populus sieboldii

水生庭園側の林縁に見られる雌雄異株の落葉高木です。葉は互生します。
日本固有の木で、北海道から九州まで分布しています。

よくセイヨウハコヤナギのことをポプラと呼んでいますが、それはヤマナラシ属の学名がPopulusだからです。

花は3月。雄花序、雌花序ともに5〜11cmで垂れ下がります。

ヤマナラシの名前は、そよ風にも葉が揺れて音をたて、風が通ると山が鳴っているように感じることからついた名前です。
ロマンチックな名前ですね。よく揺れる秘密は下の方の写真を見てください。葉柄が縦に扁平になっています。
風に逆らわずに揺れるようになっているのです。葉身基部には腺点がありますが、写真では良く見えませんね。。。

樹皮にも特徴があって、そろばんの玉のような菱形の皮目がでてきます。今度よく観察してみましょうね。


2003年5月18日 

2003年5月18日 葉柄の様子。左右から押しつぶしたように縦にぺちゃんこです。