ヤマモミジ(ムクロジ科(旧カエデ科) カエデ属)
山紅葉 Acer amoenum var. matsumurae

林内で見られる雌雄同株の落葉高木です。葉は対生しています。
北海道、本州(主に青森から鳥取の日本海側)の山地の谷間や斜面などに分布しています。

多雪地帯に多いカエデの仲間です。
富山では最もポピュラーなカエデの一つでしょう。
イロハモミジとよく似ていますが、ずっと葉が大きいのが特徴です。
葉の縁は欠刻状の重鋸歯で5〜9裂し、葉柄には普通溝がありますが、
無いものもあり、ない場合は区別に困るときがあります。
よく似たオオモミジは、揃った単鋸歯で葉柄に溝はありません。
(富山県ではオオモミジの野生のものは見たことがありません)

花は5月頃。小さな花序を複散房花序につけ、花弁は淡紅色〜淡黄緑色です。
雌雄同株で、一つの花序に雄花と両性花の両方をつけます。

果実は翼果で、約90度に開く感じです。


2004年4月21日 葉の様子


2004年5月2日 葉の様子 欠刻状の鋸歯が特徴です。



2004年5月2日 葉柄の溝の様子 うっすらとですが溝が分かります。