ヤブツルアズキ (マメ科 アズキ属)
藪蔓小豆 Vigna angularis var. nipponensis

水生庭園一帯で見られるツル性の1年草です。
本州、四国、九州の草地に分布します。

花は8月下旬から10月。黄色の花で結構大きめです。
この花の特徴は、何と言っても「クルリと曲がった竜骨弁」ですね。
2つの花弁がくっついて筒状になって、クルリとねじれているのです。

果は豆果で中に5、6個の種子が入っています。
この豆果は無毛です。

アズキ属としたり、インゲンマメ属に含めたり、ササゲ属に含めたりします。
これを品種改良してアズキにしたという人の他に、アズキが野生化したものだと言う人の両方がいますが、前者の方が有力でしょうか?


ノアズキはこれに良く似ているのですが、ガクや葉の裏面に赤褐色の腺点がありますし、葉はちょっと菱形なのが違います。また豆果にも短毛がたくさん生えています。


2002年9月21日