チヂミザサ (イネ科 チヂミザサ属)(富山県内はケチヂミザサvar. undulatifolius
縮笹 Oplismenus undulatifolius

散策路のあちこちや林内に見られる多年草です。
北海道、本州、四国、九州の山野や道端に分布しています。

広義チヂミザサを、ケチヂミザサなどの数変種(チャボチヂミザサ、ホソバチヂミザサ)に分けるのが一般で、
富山県内のものは、ケチヂミザサ(品種のコチヂミザサを含む)のみです。

葉が笹の葉に似ていること、縁が縮れていることから、チヂミザサです。
花は8月から10月、6個から10個の小さな枝をだして小穂がつきます。
小穂は2個の小花から出来ていますが、下の小花は退化しており、上部の小花だけが結実します。

このチヂミザサの特徴は何と言っても、赤くて長い「ノギ」です。(草冠に亡です)
葉とこのノギですぐにチヂミザサだと分かります。
そしてこのノギは、大事な役割を持っているのです。
果実が稔ってくると、この赤いノギの先に粘液をだすのです。そして、動物(人もです)にくっ付いて種子散布をしているのです。
ただ赤くて長いだけではなかったのですね。(おみそれしました。。。)


2004年8月28日 花の様子



2004年8月28日 葉の様子