スズメノテッポウ (イネ科 スズメノテッポウ属)
雀の鉄砲 Alopecurus aequalis var. amurensis

展示館の周りや水生庭園付近などに見られる1〜2年草です。
北海道、本州、四国、九州の水田などに分布しています。

無いと思っていたのですけどありましたね。

昔懐かしい草本です。花穂をとったあとの葉鞘でピーピー鳴らしてよく遊んだものです。
あれは田起こし前の水田にたくさん生えていたものです。
最近は休耕田も多く、よく見るのですが、一時期は少なかったように思います。
それはきっと、田起こしが早くなっているためだろうと思います。
最近はゴールデンウイークに田植えというのが一般的で、田起こしも早めにされるようになり、田植えまでの間に種子を残していた、スズメノテッポウにとっては大変だったのではないでしょうか。

花は4〜5月。細長い円柱形の花序を伸ばし、小穂を密集してつけています。
ヤクはクリーム色ですが、花粉を出してしまうと、褐色になり、これが太平洋側に多いセトガヤとの区別点になっています。


2004年4月24日 ヤクは花粉を出した後、褐色にかわります。