スズメノカタビラ (イネ科 イチゴツナギ属)
雀の帷子 Poa annua

展示館前の広場や舗装道路沿いなどで見られる、高さ10〜30cmの1〜2年草です。
日本全土に分布しています。世界にも広く分布しているようです。

街など至るところで見かける「雑草」です。
でもちゃんと名前があるのです。
花は3〜11が月。1、2年草の小さな植物によくみられるように花期は長く次から次に花が咲いていきます。
こうして、少しでもたくさんの子孫を残そうと必死なんですね。

最近、道端や高山にまでツルスズメノカタビラという帰化した変種(var. reptans)がはばを利かせています。
室堂でも見つかっているので注意してみて下さい。

花序は5cm〜10cmの円錐花序となり、いくつもの淡い青色の小穂がつきます。
1つの小穂には普通3個、多くて5個ぐらいの小花がついており、イネ科らしい花です。




2004年4月10日
これから花茎が伸び成長していきます。
多くの小穂が展開する様は、ああイチゴツナギの仲間なんだなあと実感できます。