シラカシ(ブナ科 コナラ属)
白樫 Quercus myrsinaefolia

展示館の横に植栽、尾根道に逸出している常緑高木です。葉は互生しています。
本州(新潟、福島以南)、四国、九州の山地に分布しています。
しかし富山には自然植生はないようです。(富山県植物誌1983)

関東地方でカシと言ったらこのシラカシです。
ついでに関西ではアラカシ。北陸ではウラジロガシです。

富山県ではこのほかアカガシ、オオツクバネガシが知られています。
でも本来の自然植生のものではありません。
もし、森の中で見つけたら、それは逸出か植林したものです。
最近富山県内の森に植林されているのが見受けられます。
自然にはもともは無い樹種を、わざわざ山中に植えなくてもよいのにと思うのですが。

この木ももちろんドングリのなる木です。
堅果の殻斗は縞模様の方です。

花は4〜5月。雌雄異花同株で、雄花は長いひも状に垂れ下がります。
雌花は小さな穂に数個ついて立ち上がります。


2004年7月3日 葉の様子