シャガ (アヤメ科 アヤメ属)
射干 Iris japonica


展示館南側の斜面を下りたところで見られる高さ30〜60cmの常緑の多年草です。
本州、四国、九州の林内によく分布しています。

古い時代に中国から渡ってきたと言われ、今では日本にもとからあったかのような存在感があります。
3倍体なので結実はしませんが、根茎を伸ばして盛んに増えていきます。

花は4〜5月。朝開いて夕方にはしぼむ一日花を次から次に咲かせます。
アヤメ属らしい花ですが、花の中央の花柱の先は2つに分かれてさらに細かく裂けており、まるで花びらのようです。
また、外花被片の中央部に黄色い突起があって、とても面白い造りになっています。



2005年5月4日  全草の様子




2005年5月4日 花の様子