オオスズメノカタビラ (イネ科 イチゴツナギ属)
大雀の帷子 Poa trivialis

水生庭園付近などで見られる、高さ20〜100cmの多年草です。
ヨーロッパ〜西南アジア原産で、北海道、本州、四国、九州の草地や湿地に帰化しています。

イチゴツナギと本当に似ており、ちょっと葉幅があるので違うものだろうなと思っていたのですが、
イチゴツナギは幅3mm程度ですが、これは8mm以上はありました。
オオスズメノカタビラ、ヌマイチゴツナギのどちらかということになるのですが、
いずれかを特定するにはいたらず、平成17年の夏を迎え、小穂を観察いたしました。

第一苞頴と第二苞頴の長さの比較をしてみると、第二苞頴が明らかに長かったこと、
葉舌が1cm程度あり、先が尖っていること、葉先がややボート型になっていること
から、オオスズメノカタビラといたしました。

ただ、完全に熟していない花でしたので、今後きちんと観察する必要があります。
細かくは、小穂の外花頴の中脈がはっきりと隆起するのがオオスズメノカタビラで、目立たないのがヌマイチゴツナギになります。

花は、5月〜6月。淡緑色の小穂を多数つけます。


2004年5月5日 もうすぐ花が開きます。



2004年5月5日 葉の幅は太いのですが、葉舌が長く、先が尖っています。