オモダカ (オモダカ科オモダカ属)別名:ハナグワイ
面高 Sagittaria trifolia

水生庭園の奥の池で見られる多年草です。
日本全土の浅い沼、湿地、水田などに分布しています。

何と言っても葉の様子に一番特徴があります。
葉の基部が矢尻のように2つに大きく分かれ、これが人の顔のように見えるというので、面高(おもだか)となりました。
地中に匐枝を伸ばし先端に小さな球茎をつけます。そろそろと伸びていき、親から少しでも遠いところで別の株をつくるのです。
この球茎はクワイほど大きくはないので、別名のハナグワイがあります。

よく似たものに、アギナシがありますが、これは若い頃葉の基部が2つに分かれないことからこの名前になりました。
また匐枝を伸ばさないこともオモダカとの違いです。
どこに球茎をつけるかというと、葉の付け根につけるのです。
また、葉の先が尖らないのもオモダカとのちがいですね。

花は8月〜10月。花は花茎に3個ずつ輪生してつき、白い花弁、黄色い雄しべの花が小さいながらよく目立ちます。



2004年8月8日 花の様子




2004年8月8日 葉の様子