ヌルデ(ウルシ科 ヌルデ属)
白膠木 Rhus javanica var. chinensis

明るい散策路や林縁で見られる雌雄異株の落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で互生しています。
北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国、台湾、インドの平地から低山の林縁などに分布しています。

ヌルデというと五倍子呼ばれる虫こぶを思い出す人も多いでしょう。
これは葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫えいです。
この五倍子にはタンニンを多く含みよいお歯黒の原料をとりました。

花は8月〜9月。大きな円錐花序をつけ白い小さな花をたくさん咲かせます。

この果実は扁平な球のような感じで、表面に塩のようなものをふいています。
リンゴ酸カルシウムの結晶で、なめてみると酸っぱいような、しょっぱいような味です。
鳥がよく食べにくるので、種子散布のためなのでしょうか。

葉は奇数羽状複葉で、葉軸に翼が目立ちます。

この樹液を器具に塗ったことから、ヌルデの名前が付きました。



2004年5月2日 葉の様子。葉軸の翼ようすがわかりますね。




2004年8月8日 花序の様子(もう少しで花が咲きます)




2004年10月11日
  果実に塩を吹いています。しょっぱくて、すっぱいのです




2004年3月13日 冬芽の様子 ぼさぼさとした感じが特徴です。