ニシノホンモンジスゲ (カヤツリグサ科 スゲ属)
西の本門寺菅 Carex stenostachys var. stenostachys

吉住釜下段付近などで見られる、高さ30〜50cmの半常緑性の多年草です。
本州の中部地方以西に分布しています。

ホンモンジスゲに似て、西日本に多いことからこの名前があります。
富山県でも西部に多いようです。
母種のコシノホンモンジスゲには匐枝がありますが、これにはありません。
東京池上の本門寺にちなんだ和名で、これより西に多いということで西の本門寺菅です。

花は4〜5月。頂小穂は雄性、下に2〜3個の雌小穂が隔たってつきます。
雌花穂の鱗片は中肋が緑色をしていました。牧野図鑑ではホンモンジスゲの雌花穂鱗片とそっくりです。
同図鑑ではニシノホンモンジスゲの雌花穂の鱗片も出ていますが、これは褐色をしていおり、果の時期のものと思っています。

葉は、幅2〜3mmと細く、茎の根元は褐色で、赤みを帯びることはありません。
コシノホンモンジスゲ、ホンモンジスゲのような匐枝はありませんでした。
ねいの里ではヒメカンスゲ、ミヤマカンスゲよりもさらに少なくポツポツと出てきます。



2005年4月23日



2005年4月23日 雌花穂の様子