ネズミモチ (モクセイ科 イボタノキ属)
鼠黐 Ligustrum japonicum

展示館前の西側(石碑の前)に植栽されている常緑小高木です。葉は対生しています。
本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国、台湾の山地に分布しています。

モチの名前が付いていますが、もちろんモチノキ科ではありません。
このようなものとしては他にはカナメモチがありますね。カナメモチはバラ科ですね。

果実の色や形がネズミの糞のようで、モチノキに似た葉っぱなので、こんな名前がつきました。
庭木や街路によく使われていますね。

花は6月。10cm内外の円錐花序を出し、白い小さな花を咲かせます。形は漏斗型で先端から半分くらいが割れて平開します。

よく似たものにトウネズミモチがあります。
これは大きな円錐花序で、葉も大きめですが、葉の基部の方が一番幅が広く先は細く尖ります。
ネズミモチは葉の中央部が一番幅が広く、先はさほど尖りません。

トウネズミモチより葉は厚いです。


2004年5月2日 花序も伸び始めました。


2004年5月2日 葉の様子

左=ネズミモチ  右=トウネズミモチ