ナワシロイチゴ (バラ科 キイチゴ属)
苗代苺 Rubus parvifolius

展示館横の林縁などに見られる落葉小低木です。葉は3出複葉で互生しています。
日本全土、朝鮮半島、中国、台湾の山野の日当たりの良い所に分布しています。

ねいの里であるだろうと思っていましたが、なかなか見つからないので「ないのかな?」と諦めていたのですが、偶然に見つけました。
明るいところが好きで、林縁から道端、散策路に近いところに出てくるため、どうしても切られることの多いのですね。

花は5月。枝先や葉腋に紅紫色の花を咲かせます。
葉は3出複葉ですが、大きくなると側小場が4枚のものも混じってきます。
縁には欠刻状の重鋸歯があり、葉柄と葉軸には小さなトゲがあります。

果実は集合果で、昔、苗代を作った6月ころに赤く熟し、食べられます。


2004年5月22日 葉と花芽の様子