イグサ (イグサ科 イグサ属)別名:イ
藺草 Juncus decipiens

水生庭園の奥の方で見られる、高さ20〜60cmの多年草です。
北海道、本州、四国、九州の山野の湿地に分布します。

日本で最も短い名前の植物は?はい。この別名の「イ」です。
普通イグサと言った方が通り名としてよさそうですが。

畳表に使うのは、この「イ」の栽培品種です。

花は5〜8月。茎の先に集散花序出し、小さな花を咲かせます。
花被片は6個。雄しべは3個。
花の出た茎の上には茎とそっくりの苞が伸びてくるのは、この仲間によく見られる特徴です。

また、茎の根元に紫褐色の鱗片状の葉があるのが特徴です。

よく似たカヤツリグサ科のホタルイの仲間は、鱗片の中から雌しべ、雄しべが出ているので違いが分かります。


2004年5月29日 花の様子