フキ(キク科 フキ属)
蕗 Petasites japonicus

展示館へ至る路、ナチュラリスト駐車場西の道路沿い、水生庭園等で見られる雌雄異株の多年草です。
本州、四国、九州、沖縄の山野、丘陵に分布しています。

ご存知、蕗(フキ)です。
葉を食するのが最も一般的ですが、この若芽をフキノトウと呼んで山菜として利用します。
やや大きくなっていても茎は十分に食べられます。

花は3月〜5月。葉が出る前に、花茎だけを伸ばして黄白色の頭花をいくつもつけます。
雄花は花粉で黄色っぽく、雌花は白っぽいのでわかります。
ただ、雄株の花は両性花で雌しべがあるのですがこちらは稔りません。
雌株にも一部両性花が混じりますがこちらは花粉ができません。

ちなみにノブキという別属別種の植物もありますので、野にあるフキを野ブキという言い方は誤解を生みます。



2004年4月3日 雌花の様子