ハルジオン(キク科 ムカシヨモギ属)別名:ハルジョオン
春紫苑 Erigeron philadelphicus

展示館前の広場や水生庭園に見られる多年草です。
北アメリカ原産で各地に分布しています。

道端などどこででも見られる「雑草」ですが、大正年間に園芸用として導入されました。
そう聞くと、少しありがたく思えてくるでしょうか。

ヒメジョンとの対比でハルジョオンと呼ばれることも多いのですが、
ヒメジョンは冠毛が短く、別属とする考えもあります。
区別点は、ハルジオンは花が蕾の頃うなだれており、ヒメジョオンは直立しています。
これは茎を切ってみると理由が分かります。
ハルジオンは茎は中空で、ハツジョオンは茎は中実で白い髄があるのです。
またハルジオンの葉は茎を抱き、ヒメジョオンは茎を抱きません。

花は、5月〜7月、うなだれた頭花がだんだん上がってくると花が満開です。
色は白色から淡紅色まで多様です。



2004年5月5日 うなだれた蕾の様子