アヤメ (アヤメ科 アヤメ属)
菖蒲 Iris sanguinea

水生庭園で見られる、高さ30〜60cmの多年草です。
北海道、本州、四国、九州のやや乾いた草地に分布しています。

外花被の基部に綾目(文目)(あやめ)の模様があるのでアヤメとなったとか。
でも漢字で書くと「菖蒲」。あれ?これってショウブ?
万葉集で、菖蒲と書いて「あやめ」と読んだのは、サトイモ科のショウブのことだそうで、ややこしいですね。
中国名での菖蒲=サトイモ科のショウブのことです。
日本では、ハナショウブ(ノハナショウブの園芸品)が江戸時代に良く栽培され、菖蒲=アヤメになってきたようです。

アヤメはどちらかというと乾地、ノハナショウブは湿地・やや湿った程度の所どちらでも、そしてカキツバタは湿地という分布です。
アヤメの仲間では一番乾性の植物なので、水生庭園の脇に見られます。

外花被の中心部には、アヤメは文字通り文目が、カキツバタが白い筋、ノハナショウブは黄色い筋というふうに覚えておけばよいでしょう。



2005年5月22日