アケビ (アケビ科 アケビ属)
木通・通草 Akebia quinata

展示館へ至る林縁などで見られる落葉つる性木本です。葉は互生します。
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国の山野に普通に分布しています。

ミツバアケビはたくさんあるのですが、アケビそのものは、ねいの里では少なくなっています。

葉は小葉5枚が掌の平のようにつく、掌状複葉です。
花は、雌花の花弁は赤紫色が強く、雄花の花弁は白目で薄い霞のような赤紫が入っている感じです。
ミツバアケビは三つ葉で、雌花だけでなく雄花も赤褐色が強いので区別は楽ですね。

このアケビとミツバアケビの自然雑種にゴヨウアケビというのもありますが、これは小葉の縁に波のような鋸歯があります。

花は4〜5月。葉腋から総状花序が垂れ下がり、濃い紫色の花を咲かせます。
大きいのが雌花で、小さくてたくさんあるのが雄花です。


2020年4月29日 先っぽの大きく赤紫色の花が雌花、小さくて白目でたくさんあるのが雄花です。



2004年7月3日 葉の様子