オクマワラビ(オシダ科 オシダ属)
Dryopteris uniformis

展示館南の斜面で見られる常緑性のシダです。
北海道(奥尻島)、本州、四国、九州(鹿児島県黒島まで)の山地林床、山ろくの林縁、村落の路傍などに分布しています。

富山県では深山から低山にまでやや湿ったところでよく見られるシダですが、ねいの里では1箇所でしか見ていません。

胞子嚢群(ソーラス)が下部まで付いていて葉羽片が縮むことがないのが特徴です
葉柄は葉身の半分以下で、鱗片はやや密で黒褐色(まれに褐色)です。
葉身は2回羽状深裂から複生しています。

しかし、これはソーラスが中部までで、また葉の痛み具合がひどいので、中間的な感じがします。
ここでは、どちらかというとオクマワラビということでご勘弁ください。



2005年1月8日 全体の様子



2005年1月8日 全体の様子(標本) ソーラスは上部(中ほどまで)にだけ付いています。




2005年1月5日 頂部の様子



2005年1月8日 中間部の様子




2005年1月8日 標本 下部の様子  黒褐色の鱗片が目立ちます。最下羽片が下向きになっています、。