ヤノネグサ(タデ科タデ属)

水生庭園奥の湿地付近で見られる、高さ30〜90cmの1年草です。
北海道、本州、四国、九州の水辺や湿地に分布しています。

このタデの仲間を見分けるとき、まず茎にトゲがあるかどうかを確認する人が多いと思います。

ところが、このヤノネグサはトゲのあるグループに入っているものの、場合によってはかなりまばらにしかなく、ちょっと触ったときに分からないときがあります。原色牧野植物大図鑑では、まばらにトゲがあるとの記述があり、絵にはトゲは描いてありません。

実は、この写真のものもそうでした。見たとたんに「ヤノネグサだな」と思ったのですが、手の皮が厚いのでトゲを感じることができなかったのです。このためトゲのあるものは除外してしまうと何がなんだか分からなくなってしまうのです。。。一本だけ持ち帰って、家でゆっくり薬指で触ってみると、「あれ?下向きのトゲがあるようだ」とやっと分かったのです。
トゲがあるのならば、この花序はヤノネグサです。花柄の腺毛、葉も有柄で基部がやや心形です。托葉鞘も2cm程度で先にやや毛がある程度です。でも、こんなにトゲの少ないものは初めてでした。

花は9月〜10月。茎頂、葉腋から伸びた枝に頭状とも短い総状とも言うべき花序を出し、小さな花を10個程度咲かせます。



2004年9月18日
 花序の様子




2004年10月3日  葉の様子





2004年10月10日 花柄の腺毛の様子