ヤマグワ(クワ科 クワ属)
山桑 Morus australis

展示館や水生庭園に向かう道沿いに見られる雌雄異株(まれに同株)の落葉低木〜高木です。葉は互生します。
北海道、本州、四国、九州、サハリン朝鮮の丘陵、山地に分布しています。

一般的にはクワで通っていますが、厳密にはヤマグワになります。
どこが違うのよ?
ちょうど写真の時期に花柱が長いので区別できますし、
葉先がよく尖ることも違います。

よく葉が切れ込んでいるものを見ますが、そうでないものも結構あります。
そんな葉ばかりだと、クワということがピ〜ンと来ないときもあります。
葉のざらつきや、鋸歯の感じを憶えておくしかないように思います。
そう、切れ込んでいない葉こそ覚えてしまうのが近道ですね。
葉身基部に3本の葉脈が集まっていることや、葉先が結構長くなることなどが特徴です。

花は4〜5月。雄花序も、雌花序も葉腋に1個ずつつきます。
果実は赤くなり、やがて黒熟します。よく摘んで食べたものです。


2004年4月24日 もう若い果実になっています。花柱が長いのが分かりますね。