テキリスゲ (カヤツリグサ科 スゲ属) 
手切菅 Carex kiotensis

散策路の湿地などで見られる、高さ30〜60cmの多年草です。
北海道、本州、四国、九州の丘陵の水湿地の付近に分布しています。

株を作り、全草は中型です。
茎の根本は三角形で、濃い褐色です。
結実は5月。茎の先に雄性の花穂を、下の方に雌性の花穂をつけます。


葉は著しくザラつき、手を切りそうだというので、手切り菅です。

葉の裏面は白くありません。雌鱗片は果苞とほぼ同じ長さです。
また果苞の表面は平滑で脈がありません。
なので、テキリスゲといたしました。小穂はやや微妙な長さのものもあります。

よく似たヤマテキリスゲは葉のざらつきは弱く、葉の裏面は白っぽく
果苞の表面は脈があります。

2020年5月20日


2003年5月5日