シュンラン (ラン科 シュンラン属)
春蘭 Cymbidium goeringii

尾根の散策路などでよく見られる多年草です。
北海道、本州、四国、九州の乾燥した落葉樹林内に分布しています。

ランは単子葉植物の中では最も進化した植物の一つと考えられていますが、
それは昆虫との共進化により、ずい柱、距という花のつくりに現われるようです。

ランは人気のある植物で、シュンランもたくさんの方が栽培されています。
このシュンランはあまり手間がかからないので楽ちんなんですねえ。。

春3月末にもなると、花茎が伸びてきて上部に1つ花を咲かせます。
花茎は10cmから25cmにもなりひょろひょろとしている個体も多いです。

ねいの里も照葉樹を中心に切り出したので、明るい落葉樹の森となってくるでしょう。
そうすると、このシュンランももっとたくさん出てくる事でしょう。

2004年4月3日 
両側に張り出しているのが側ガク片(2つ)、上に出ているのが背ガク片(1つ)です。
また、周りが緑で中心部が赤いのが側花弁(2つ)、そして下に白っぽいのが唇弁(1つ)です。
唇弁は裏側にまいています。真ん中にあるのがずい柱で葯が見えています。