センブリ(リンドウ科 センブリ属)(別名:トウヤク)
千振 Swertia japonica

ねいの里の一部(2か所ほど)で見られる二年草です。
北海道、本州、四国、九州の日当たりの良い草地に分布しています。

ねいの里の森が明るくなったのが平成14年秋。それから5年経って初めて確認しました。
明るい林床、草地でよく見られるようですが、富山県ではやや珍しく、
レッドデータブックとやま(2002年)では危急種に指定されていましたが、2012年版では外れています。

にがいにがい胃薬で、千回振り出してもまだ苦いというので、千振(センブリ)ですが、小さい時にこれを飲んで、「今度からゲンノショウコにして欲しい」と思わずおばあちゃんにお願いしていたのを思い出します。

花は9月〜11月。5(時折4)深裂した花冠にやや紫色の筋が入ります。裂片基部にはやや毛が生えていますが、イヌセンブリほどにはありません。
葉はイヌセンブリに比べると細く、区別点として使えますが、イヌセンブリはやや湿っぽいところに生育する富山県では極めてまれな植物です。



2007年12月1日 



同上


2018年11月11日 1年目の個体 来年花茎を伸ばして花を咲かせます。


2020年6月11日 この時期にはある程度伸びています。