オオウラジロノキ (バラ科 リンゴ属)別名:オオズミ
大裏白の木 Malus tschonoskii

散策路、展示館の南側にまれに分布している落葉高木です。
本州、四国、九州の山地のやや乾いた尾根などに分布しています。

花は4下旬〜5月、短枝の先に数個ずつ咲きます。
展示館の南庭奥の個体は大きく花が咲いています。
一方、北の園内では木は小さいものが多く、花はまだでした。
しかし、平成17年5月1日に、A69付近で花が咲いているのを発見しました。
昨年も見ていたのですが、花は無いようでしたので、この年に咲いたのでしょうか。

果実は10月に熟し、リンゴ属特有の果実を味わうことができます。

葉は、裏が白く、良く見ると白い綿毛がやや密生しています。
ナナカマド属のウラジロノキに似ているので、この名前になったのです。

ポツポツとある木で、個体数はあまり多くないのですが、若い木は枝が刺のように目立ち良く目立ちます。
あの「ツノ」のような枝は一度見ると忘れられないと思います。
でも成木になると、この刺状の枝は無くなります。


2005年5月1日 花の様子





2005年5月1日 花の拡大





2004年4月24日 葉の裏にはうっすらと白い毛が生えているのですが、写真では目立ちません。



2018年10月25日 やや赤くなった実です。ああ、リンゴの仲間だなあ〜と思わせますね。

2003年10月4日 実はもう少し立つと赤みを帯びるのですが、これは青いうちに落ちたものです。
(この写真は、ねいの里から猫坂峠へ向かう道で拾ったものを撮影したものです)


2003年2月15日 葉がないころはこの落枝痕から出たツノが良く目立ちます。


大きくなったオオウラジロノキの幹  刺状の枝もなくなり、落枝痕も目立たなくなります



2005年12月31日 冬芽の様子