ノブドウ (ブドウ科 ノブドウ属)
野葡萄 Ampelopsis glandulosa var. heterophylla

展示館南の裏庭や水生庭園に近い散策路の林縁で見られるつる性の落葉木本です。葉は互生しています。
北海道、本州、四国、九州、沖縄、アジア東北部の丘陵などに分布しています。

ブドウの仲間ですけどがちょっとだけ遠縁です。
きれいな果実も食べられません。
ツルの付き方は、葉と対生に(反対側に)左右交互についています。
ブドウ属のツルは、左・右・一回休み・右・左・一回休みですが、こちらは「一回休み」がありません。

花は7、8月。葉の反対側に(すなわち対生して)集散花序を出し、黄緑色のごく小さな花を咲かせます。
果実は正常なものが少なく、多くはブドウタマバエ、ブドウトガリバチによって虫えいを作り、赤紫色などのきれいな色をしています。


2004年10月16日  果実の様子




2004年6月6日 葉と茎のようす。茎は若いうちは毛が密生しています。