ミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)


水生庭園付近で見られる、高さ0.5〜1mの多年草です。葉は十字対生します。
北海道、本州、四国、九州の山野の湿地に分布しています。

「ミソ」は味噌でも溝でもなく、禊(ミソギ)がなまったものといわれます。

花は8月。赤紫のよく目立つ花を咲かせます。
今日は、この花の中をよく見てみましょう。

ミソハギは、長中短の3種類の雌しべと雄しべを持つヘテロスタイリーです。
ヘテロスタイリーは、例えば長いおしべの花粉は、長い雌しべについて初めて花粉が生長するという仕組みで、自家受粉を避けるためのものと説明されるのがほとんどです。
でも、自家受粉を避けるためだけならば、生理的な自家不和合性などの形質を持つだけでも十分なはずです。対立遺伝子と花の形態のどちらも有しているヘテロスタイリーは、自家受粉を避けるためのシステムというよりは、他のタイプの花の花粉送粉を促進するためのシステムと言った方が当たっているのかもしれませんね。

ここねいの里でもよ〜く探すと、「長いめしべ+中ぐらいの雄しべ+短い雄しべ」の花と、「短い雌しべ+長い雄しべ+中ぐらいの雄しべ」の「中ぐらいの雌しべ+長い雄しべ+短い雄しべ」の花の3通りがありますから、探してみてください。




2003年9月15日 花の様子




2004年8月8日 長い雌しべのタイプの花(中間の雄しべと短い雄しべがあります)




2004年8月28日 中ぐらいの雌しべの花(花の真ん中に花柱がみえるのですが・・うまく写っていませんねえ。。)




2004年8月8日 写真では見えないくらいの短い雌しべの花(長い雄しべと中間の雄しべが見えます)



2005年8月20日  3つのタイプの花
左から 長花柱、中花柱、短花柱






2005年8月20日 短花柱は良く見えないので分解してみました。
長いおしべ、中くらいのおしべ、短い雌しべが見えます。