マユミ(ニシキギ科 ニシキギ属)
檀 Euonymus sieboldianus

展示館前の広場で見られる落葉小高木です(植栽)。葉は対生します。
北海道、本州、四国、九州、サハリン、朝鮮半島南部の丘陵や山地の林縁に分布しています。

弓を作るのに用いたというので真弓なのだそうです。

花は、5〜6月。集散花序を出して緑白色の小さな花を咲かせます。
花には2タイプあって普通は雌雄異株としている人が多いようです。
ただ、最近の図鑑ではその点をあいまいにしています。
というのは、ヒゼンマユミのようにヘテロスタイリーではないかという人がいるからです。

ただ、ヘテロスタイリーでも一方の稔性が著しく低くなっている可能性があります。
こうなると、雌雄異株とどう違うのか、という疑問が出てきます。少なくとも機能的には同じでしょうから。
しかし、進化の進み方が違うことと、2対の対立遺伝子を持っているということが決定的に違うということなのでしょう。


2003年5月18日
果実の付かない方の花です。



2003年5月18日果実の付く方の花です。



2001年9月24日 すぐ上の花の木です。