クサヨシ (イネ科 クサヨシ属)
草葦 Phalaris arundinacea

水生庭園の奥の方などで見られる、高さ70〜180cmの多年草です。
北海道、本州、四国、九州の水辺や湿地に分布しています。

ヨシ(アシ)に似ていて全体に草質であることからこの名があります。

地下茎を伸ばしてどんどん増えるので、写真のように大きな群落を作ります。

花は5〜6月。上部に10〜15cmの円錐花序を出し、白緑色の小穂を多数つけます。
小穂には1個の小花と基部に小花が退化した鱗片があります。
しかし実際には、苞頴に包まれていて分解しないと見えません。

苞頴は第1、第2ともに同じようで、第2がほんの少し長い程度です。
中脈が発達しやや翼のようになっているのが、クサヨシ属の特徴でもあります。
帰化植物のカナリークサヨシでは特にこれが目立ちます。



2005年6月5日 群落の様子





2005年6月11日  花序の様子





2005年6月11日  花序のアップ





2005年6月11日 小穂の様子