コウライテンナンショウ (サトイモ科 テンナンショウ属)
高麗天南星 Arisaema peninsulae

いこいの村上水施設付近、展示館に至る道端などで見られる多年草です。
このねいの里にはあまり多くはありません。

従来マムシグサとしていたものですが、新しい日本の野生植物(2016年平凡社)によると
四国、九州に分布とされています。

非常に変異の多い種で、色や形が様々です。
写真のものもは比較的緑色がかったものですので、
コウライテンナンショウとして記載します。

全体に褐色が強く付属体が太いものは、上記図鑑ではカントウマムシグサとされていますが
分類が確定しないためとのことです。
ねいの里のものは緑が強かったのでコウライテンナンショウですが、
褐色が強いものもコウライテンナショウの一型とする考えもあるようです。

葉は2枚つき、鳥の足のように小葉がたくさんつきます。
どちらかというと、足というより、翼を広げた感じです。

花は4〜6月。葉の展開とほぼ同時に仏炎苞が開きます。
この植物は、小さいときは雄で、地中のいもが大ききなってくると雌になることで知られています。
見わけ方?それは中をのぞいてもいいのですが、仏炎苞の付け根が若干開いているのが雄で、完全に閉じているのが雌です。
中にはいった昆虫は、雄の時は助かるのですが、雌の時は出て来れません。
かといって、食虫植物というわけでもありません。その昆虫が花粉を持っていることを前提に、もう逃がさないようにしているのですね。
ちょっと、恐いですね。。。

「高麗」は朝鮮(韓国)の昔の名前、「天南星」は漢方の生薬の名前からです。



2017年7月20日  果実が稔りつつあります



2017年11月16日  果実 もうすっかり倒れています。



2004年7月3日 全草の様子