カヤツリグサ (カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)別名:マスクサ(同名の別の植物あり)
蚊帳吊草 Cyperus microiria

水生庭園の奥のやや乾いたところに見られる、高さ20〜50cmの1年草です。
本州、四国、九州の畑や道端に分布しています。

カヤツリグサ属にあっては乾燥に耐えるものですが、ここでは水生庭園ではありながらもやや乾いた場所に生えています。

花は8月〜10月。茎の先の葉状の苞の間から5〜10個の枝を伸ばして、さらに上部でいくつかに枝分かれしてその先に数個の小穂をつけます。
鱗片の中脈は緑色で、先端がやや突き出た感じです。
また、花穂や小穂の軸に翼があることも特徴の一つです。
小穂は全体として黄色を帯びており、ややチャガヤツリとも似ているのですが、チャガヤツリは芒の先端がやや反り返り色も赤褐色です。

別名のマスクサはく木の両端をつまんで引っ張ると真ん中に四角形ができることに由来します。



2005年9月23日 花序の様子




2005年9月23日 小穂の様子




2005年9月23日  花穂の翼と鱗片の様子