カツラ (カツラ科 カツラ属)
桂 Cercidiphyllum japonicum


水生庭園の奥の方にある、雌雄異株の落葉高木です。葉は対生です。
北海道、本州、四国、九州の山地に分布する、日本固有の植物です。

この木の葉をよく見てください。
丸い葉のほかに、長めの葉、菱形の葉がでているのがわかります。
一斉にでてくる葉は丸いのですが、その後の葉はこんな葉が順次にでてくるのですね。
これも、光を効率よく長く浴びて光合成をするための戦略なのです。

あまり詳しく説明できませんが、この戦略によって、崩壊地などでいち早く定着することができるそうです。
そして萌芽更新を繰り返し、長く個体を維持しているようです。

カツラというと、あの良い香りを思い出す方も多いのではないでしょうか。
春も夏も香りはあるのですが、やはり秋の落葉の香りは格別です。
私は、高級な番茶の香りだと思うのですが、皆さんは何にたとえますか?

なお、この香りから、「桂」という漢字を当てたようです。
実は、 漢字の「桂」は中国ではモクセイなど(金桂:キンモクサセイ、銀桂:ギンモクセイ、丹桂、四季桂)を指すとのことです。
古くは香りのよい木を指していたようで、そこからつけられた漢字だと思われます。
ちなみに「桂林」という都市はキンモクセイがたくさんある都市だからなのだそうです。

花は3月〜4月。葉が展開する前に葉腋に、花弁もガクもない蕊花を咲かせます。

樹皮はたてに溝が入り、老木でははがれます。



2003年5月18日



2004年11月20日 冬芽の様子





2004年11月20日 樹皮の様子