カラスザンショウ(ミカン科サンショウ属)

吉住釜の付近や散策路の所々で見られる、雌雄異株の落葉高木です。葉は奇数羽状複葉で互生します。
本州、四国、九州、中国、台湾、朝鮮半島南部に分布しています。

崩壊地や裸地に真っ先に進出してくる植物の一つで、アカメガシワと1、2を争う感じでしょうか。(早生樹についてはアカメガシワを読んでね)
吉住釜の付近では、皆伐に近いため大変明るく、たくさんの稚樹が育ち始めています。


大きめのトゲが特徴的で、大木になるとトゲの跡がイボのように残っています。ただ、トゲナシカラスザンショウというのもあるので、トゲだけをあてにしていると間違えてしまうこともあります。
葉を切ってみるとミカン科特有のにおいがするのですが、カラスザンショウのにおいは「臭い」です。
このにおいがアゲハチョウの仲間は好きなんでしょうかね、幼虫が盛んに葉を食べに来ています。
このねいの里でも、アゲハチョウ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハが飛んでいます。

ずっと見ていると、
アゲハチョウが卵を産む → たくさんの幼虫が葉を食べる → 葉がなくなる勢い → 鳥が幼虫を食べに来る → 幼虫の数匹のみ成虫となる。
ということで、自然のバランスが保たれているのを目の当たりにできるのですが、枯れてしまう場合もあるようです。

花は7、8月緑白色の小さな花をたくさん咲かせますが、雄花は黄色っぽい感じです。小さいながらも5つの花弁と雄花には5つのおしべが、雌花には緑色の子房が目立っています。大きい木ではなかなか見られませんが、小さな木を探して見てください。
秋も深まると、黒くて丸い種子を出し、時折花序ごと下に落ちていますよ。



2004年4月24日 吉住釜の付近はこんな感じの稚樹がたくさんあります。 



2004年5月5日 成木の根元のトゲ痕