カラムシ(イラクサ科カラムシ属)

展示館の横や水性庭園の横あたりによく見られる多年草です。葉は互生しています。
本州、四国、九州、沖縄に分布しています。

カラ(茎のこと)を蒸して皮をはいで繊維をとったことから、カラムシとなりました。
今ではこの繊維を活用することも滅多になくなりました。

カラムシ属の多く(アカソ、コアカソ、クサコアカソ、ヤブマオ、メヤブマオ、オニヤブマオ、ラセイタソウ)は葉は対生なのですが、このカラムシは互生ですから間違うことはありませんね。
葉の裏が白いのが普通ですが、緑色の変種をアオカラムシと呼んでいます。
平野部の水路沿いなどには「ナンバンカラムシ」というのもあり、それは茎や葉柄に真っ直ぐに突き出た毛(開出毛)があります。

この属は風媒花で、雑種を作ることも多く同定が難しくなることもあるようです。さらに単為生殖を行うこともありヤブマオなどではいろいろな変異が全国で報告されています。

花は雌雄異花同株で、茎の上部に雌花が、下部に雄花がつきます。どうしてかは分かりますよね。
おしべは内側に曲がっており、熟すと弾けて広がるときに花粉を飛ばすのです。
花期は7〜9月で、皆さんがあまりねいの里に来ない時期かもしれません。でも夏こそいろんなものが見られ、いろいろと見えてくるのです。
でも蚊などの対策を十分してから森に入ってくださいね。長袖、長ズボンは当然です。


2004年9月18日 雌花の様子




2004年5月8日 葉の様子


2004年5月8日 葉の表と裏