ジュウニヒトエ(シソ科 キランソウ属)
十二単重 Ajuga nipponensis

水生庭園の一隅に見られる高さ10〜30cmの多年草です。年によっては咲いているようです。
本州、四国の道端や明るい林内に分布しています。

十二単というなんとも優雅な名前を頂戴した花ですので、さすがに優雅な花です。
全体に毛が多く、特に茎はびっしりと毛があります。

セイヨウジュウニヒトエ(アジュカ)というのがありますが、セイヨウ・・・毛が少なく、葉は無毛とされています。
花も青紫色が強く、淡い色彩のジュウニヒトエとの違いは分かりやすいと思っています。

ところが、この個体は斜面に生えたためか、茎が横向きに出てから上に向かっています。
やや斜上するものは見ますが、これほど斜上しているのは初めて見ました。
ちょっと違和感もあってどうしたもんだろう、と悩んだのですが、密な花穂、葉の毛などからジュウニヒトエでしょう。

花は4〜5月。4、5cmの花穂をだし淡紫色の花を密に多数咲かせます。



2006年5月27日 花穂の様子





2006年5月27日  こんなに茎が横向きなのは斜面のせいでしょうか。
ただ、ランナーは出ていませんでした。





2006年5月27日  茎は白い毛がびっしり生えています。





2006年5月27日