イヌタデ(タデ科タデ属)別名:アカマンマ

本館前の広場、水生庭園付近などで見られる、1年草です。
日本全土にあるポピュラーな草本です。
別名のアカマンマはあまりにも有名で、お話するまでもないでしょう。

植物の名前で「イヌ」がついているのは、本家である有用な植物に似ていて役に立たないことを表しますが、
これも、本家のタデ(ホンタデ、マタデ)のような辛味はなく役に立たないことからきています。

花は4〜10月。一年中さいているように感じるのは1年草の戦略のひとつです。
そして、冬になっても暖かければ花を咲かせます。写真も12月下旬のものです。

今度この花を見つけたら、小さな花をよおくご覧ください。
よくみると、花びらはありますが、ガクらしいものがありません。
これは、赤い花びらのようなものはガクで、花弁の方がないのです。
でも、これは大げさにいうことでもありません。花のつくりは根元に近いほうの花被片をガク、遠いものを花弁というので、
片方しかなければ、ガクということになるのです。

そして、このガクは蕾のときから、花が終わったあとも赤いまま果を包んでいます。
これは、全体として花序を目立つようにしているのですね。
むしろ花が咲いているときの方が若干白めで、昆虫に分かるようにしているのです。

葉は徐々に細くなり、時折中央部に黒い斑紋が入ることがあります。
托葉鞘は長く、上部には長い毛があります。


2003年12月23日  花序の短いものしかこの時期はありませんでした。




2004年10月16日  葉の様子。




2004年10月16日