ヒサカキ(サカキ科(旧ツバキ科) ヒサカキ属)


散策路のいろいろなところで見られる、普通雌雄異株で常緑低木〜小高木です。葉は互生します。
本州(青森県を除く)、四国、九州、沖縄、朝鮮半島南部に分布しています。

「普通雌雄異株」ってどういうこと?と思った方、さすがです。
ヒサカキは、雌株、雄株が普通ですが雌雄同株の3つめの株も見られるようです。
さらには、このヒサカキ、伐採や山火事などによって性転換することも知られている樹木で、
植物の性表現は多様だということを教えてくれる木でもあります。

また、ヒサカキは林内だけでなく、尾根筋の乾燥した場所などでもしたたかに生長する木で、気孔が葉の裏面から陥没した場所にあることにも関係しているようです。

富山では、神棚にこのヒサカキを飾ります。単にサカキといえばこちらの方を指すのです。
サカキに非ずということで、非サカキというのだという説が一般的ですが、
長井真隆先生は、サカキより小さいく可愛いのでヒメサカキとなり、これが短くなったものではないかというロマンチックな説を紹介されていました。こちらの方がうれしいですね。

花は3月から4月に咲き、ゆっくりゆっくりと熟し、10月〜11月にやっと果実が稔ります。
ヒサカキの花はちょっと独特のにおいです。人によっては良い香りだと言いますが、私はあまり好きなほうではありません。この匂に誘われて蝿の仲間がやってくるのです。匂いは雄株の方が強いようです。これは花の数が多いからなのか一つ一つの花の匂いが違うのかまでは調べていません。
秋には黒い果実がすずなりにつくのですが、よく鳥がこの実を食べて黒い糞をしたあとを見かけます。




2003年3月22日 雄花の様子



2004年4月3日 雌花の様子。花の数が少ないです。


2003年12月13日 果実の様子 もう果実もおわりです。