ヒメカンスゲ (カヤツリグサ科 スゲ属)
姫寒菅 Carex conica

尾根を下がった散策路、A59付近の崖や、でんでん沢南の散策路などで見られる、高さ20〜50cmの常緑の多年草です。
北海道、本州、四国、九州のやや乾いた林内に分布しています。

カンスゲに似ており、全体に小さいのでヒメカンスゲです。
しかし、果胞の様子などは、カンスゲとはかなり違っています。

花は4〜6月。頂小穂は雄性、下に2〜4個の雌小穂が隔たってつきます。
果胞は楕円形で、先が急に外向きに曲がって、嘴のようになります。
雌鱗片は暗褐色を帯び、先が急に尖ります。

葉は、幅2〜4mmと細く、根元の葉は葉身が退化し暗褐色の葉鞘だけになります。
ねいの里では結構個体の数が多いスゲの仲間です。


2005年5月3日  全草の様子(日陰の個体です)





2005年5月3日 果胞と雌鱗片の様子



2005年4月16日  全草の様子(日向の個体です)





2005年4月16日