ブナ(ブナ科ブナ属)

展示館前の広場の一角で見られる落葉高木です。葉は互生します。
北海道、本州、四国、九州に分布しています。

ねいの里を見回っていたら、1本見つけました。こんなところに植えてあったのですね。気が付かなかったです。
富山では、ブナは普通標高600〜700mくらいから上に分布し、1,300〜1,400mぐらいまでに分布しています。もちろん場所にもよります。
特に、低い方では、標高200mの二上山でも見られますから、意外と暑さに適応能力があるのかもしれません。というより、暑さに適応できたものが残ったと言う事なのかもしれません。

白神山地が世界遺産に指定されたこともあり、日本でもブナが見直されてきてだいぶ経ちます。
だいたい、ブナを「木に無」と書いて木ではないなどと、なんていう字を当てたりしたものでしょう。
材は狂いやすいことからあまり使う事がなかったのでしょうけど、なんて失礼な、と言いたいですよね。
最近は材の狂いについてはいろいろといい方法もあるようですし、また緑のダムと大切な樹木との認識が広まっています。嬉しいことです。

ブナの芽吹きはほぼ一斉に始まり、1週間もあれば出てしまっています。他の樹木が葉を展開する前にいち早く光を浴びて光合成をしっかりやろうという戦略ですが、これは陰樹の戦略の一つでもあります。ブナは極相を形成する高木ですから基本的には陰樹です。
でも、一気に芽吹きをしてしまうと遅霜がくると1年分の葉がやられてしまいます。それであまり寒いところでは生育できないのですが、霜が降りなくなるまで待ってからでもちゃんと生育できる場所や個体があるのでしょう。結構高いところでも見られることがあります。

ブナの実はおいしいですよ。森の動物も大好きなんです。
ブナは豊作年のほか、普通年と飢饉年もあり、森の動物の密度を調節しているのだそうです。
ブナの豊作年は5〜7年周期でしかも森全体どころかかなりの広範囲でそれが同調すると言われています。そして、大豊作の年は動物が食べきれないほど種子を生産して子孫を残しているのですね。うまくできているもんですねえ。


2004年4月21日 葉の様子。芽吹き後しばらくは毛が多いのです。



2003年3月13日 ブナの立ち姿



2004年3月13日 ブナの芽。長く尖った芽が特徴です。