アオツヅラフジ (ツヅラフジ科 アオツヅラフジ属)別名:カミエビ
青葛藤 Cocculus trilobus

林縁などに見られる雌雄異株の落葉ツル性木本です。
北海道、本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、東アジアに幅広く分布します。

なぜか東北地方には無いことになっています。
よく似たツヅラフジは、関東地方南部、四国、九州にあるとされていますが、富山県でも神通峡、庄川温泉郷付近などに分布しているようです。

花は6〜8月。黄白色の目立たない花を葉腋や枝先に咲かせます。

果実は核果で、10〜11月に粉白を帯びた黒紫色の6,7mmの球形の果実が房になって稔ります。
この実の中を見てみましょう。ドロッとした果肉の中に、小さなアンモナイトのような種子があるのです。
面白い形でしょう!

昔、東京の図書館の方が富山にいらっしゃったとき、この種子を集めていると聞き、たくさん取ってお送りしたことがありました。
ドングリ、ムクロジなどいろんな種子を袋に入れて、子ども達に配っているのだそうです。
「これが縁で植物や自然に興味を持ってもらえたら嬉しい」って言ってらっしゃいました。
そんな方法もあるのですね。私も木の実を集めようと思ってるのですが、なかなかたくさんは集まりません。
ねいの里などで配る子ども達へのプレゼントとして使えばいいなって思っていますけど、なかなかできないのです。

2021年8月26日  これはたぶん雄花だろうと思われます。

2021年8月26日 雌花の終わったところ



2004年6月13日 葉の様子




2004年6月20日 雄花の様子




2005年11月20日 葉と果実のようす





2005年11月20日  核のようす。




同上