減農薬と無農薬


それは、薬を使わないという考え方ではありません。
芝草や雑草、病原菌や害虫の生理や発生特性を十分に理解した上で、
薬の力を最小限に、これらの生育を多角的にコントロールすることなのです。
当然、私は福祉公園が扱う70haの芝生も、近い将来は他県に誇れるような減農薬管理を達成しなければならないとの使命感を持っています。

薬剤を単に 「使わない」 ということは、別段難しいいことではありません。
使わなければ、いいのですから。
 

 けれども、作物で言えば収量であるとか、芝生であれば気持ちのいいフィールドといったものを課せられると、全く、これを使わずに行うということは難しいでしょう。

無農薬や減農薬管理というのは、体操で言えばトカチェフみたいな最高難度の技(わざ)なのです。
私は、これを読んでいただいている若い技術者の皆さんに、このことを理解していただきたいのです。
使わないだけならば、誰でもできます。