もっとも多く寄せられた質問“トップ5”

 このFAQとは別に、芝生管理の基本的なマニュアルとして「よくわかる芝生管理」を用意してあります。このマニュアルは平成11年の3月に作りました。その後、「よくわかる芝生管理」をご覧になった方から頂いた質問の集約がこのFAQです。「芝生は初めて」とおっしゃる方は、この中に質問が見つかっても、お暇なときには「よく分かる芝生管理」をご一読されることをお奨めします。


No.1 どんな芝生をいつ植えればいい?
 
 このFAQでは、コウライシバをお勧めしています。
 そして、その工事は、私は春がいいと思っています。
 コウライシバがいいと思う理由はいくつもありますが、一番大きいのは、これでしょう。
理由1:育てやすい
 じゃ、“育てにくいシバ”があるの? そうです。最近、巷でとみに話題の“冬でも緑のシバ”は、育てにくいのですよ。というより、日本の暑い夏では衰退しやすい、って言った方がいいかな?
理由2:手に入りやすい
 そう、園芸店でなくても、DIYなどの大型店でも売っている。
理由3:メチャクチャは伸びない
 洋シバ=冬でも緑のシバは、春や秋に、「もう、やめてくれ」っていうくらい伸びます。けっこう暇のある人(しかも、ちゃんとした管理技術を身につけた人)でしか手に負えないと思うな。まあ、伸ばし放題でもいいって言うなら、話は別ですが・・・?

FAQ本文=これから芝生を植えようと思う人




No.2 どんな管理をしていけばいい?
 
 工事が終ったら、まず“毎日”散水です。
 毎日散水しても、買ってきた苗(小さな座布団大の)が、全て根付くものでもないってことを覚えておきましょう。でも、大丈夫。2年ほどしたら、「あれ、根付かなかったのはどこだったかしら?」っていうようにきれいになります。
 年間の維持管理計画のポイントは、次の1点だけです。
「肥料をしっかりやって、芝刈りをきちっと行なう」。
 でも、肥料まきは意外なほど少なくていいですよ。芝生用として売られているものを、春と初夏に1uあたり、1回50グラムほどです。それ以外の時期にもまくのなら、まず、「よくわかる芝生管理」にざっと目を通してからにしましょう。

FAQ本文=維持管理作業




No.3 枯れたのは暑さのせい?
 そう、みなさんから寄せられた「枯れた?」質問では、
「きっと暑さのせいだろうな」
が一番多かったように思います。言い換えると、
「ちゃんと根付く前に暑さにやられた」っていう感じでしょうか?

 他の理由で枯れることも、もちろんあります。たとえば、植えて2年ほどしたら一部が面的に枯れた、って時は、日当りを疑ってみましょう。意外に、病害で枯れることは少ないような気がしています。まぁ、はっきりとした原因を言い当てられない場合の方が多いのですけど・・・。

FAQ本文=トラブルなど



No.4 農薬を使っても安全?
 農薬、特に芝生で使うものについては、「芝生用として売られている薬剤を、そのクスリが示す散布規準を守ってまいている限りは、それが、人体に重大な悪影響を直ちに引き起こすことはない」と言われています。
 国は、農薬を適正に作ったり使ったりするための法律を用意して、これを管理しています。でも、こういう質問の本質は、そういう理屈ではないようですね。
 「国が作るからといって、なんでもかんでも盲信していたら大変だ。長良川の河口堰だって、事実、国が作ったものではないか。リニアモーターカーの実験線は、今後、どうなるの?」 といったように、行政サイドが行なうことが、全て完全に正しいかどうかは、国民一人ひとりにとって、価値判断の分かれるところでしょう。

 私は、なるべくなら、薬剤を使う量を減らしていきたいな、と思いつつ、上記の条件(=芝生用として売られている薬剤を、そのクスリが示す散布規準を守ってまいている限りは、人体に重大な悪影響を直ちに引き起こすことはない)というスタンスで仕事をしています。
 しかし、ご家庭の小さな庭では、やれ除草剤は? 殺菌剤は? 殺虫剤は? って、いくつもまく必要はないでしょう。草むしりが「どうしてもイヤ」な人だけ、除草剤をちょっとまく、くらいでしょうかね?
 
 まずね、公園やゴルフ場なんかで使っているクスリの名前を言ってもね、園芸店やDIYの店には置いていないことが多いんです。

FAQ本文=薬剤



No.5 冬でも青い芝生は難しい?
 そういうシバは、秋や冬にも緑色を保ったままなのですが、夏の暑さの前では、“枯れよう、枯れよう”とするんですよ。それさえなければ、いいものなんですけどね。このFAQに回答を求めていらっしゃるくらいの経験の方々では、ちょっと(=だいぶ)難しいだろうな、って私は思っています。はい。

FAQ本文=冬でも緑のシバ
 

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